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バッテリー上がりは自然回復しない放置が危険な理由と今できる対処
しばらく待てば直るのではないか。そう考えて時間を置くと、状態はむしろ悪くなります。なぜ回復しないのか、放置で何が起きるのか、今できることは何かを順に説明します。
この記事の結論
- バッテリーは自分で電気を作れません。エンジンが回らなければ発電もされません
- 止まっている間も時計やセキュリティが電気を使うため、置くほど減ります
- 「一晩置いたらかかった」は表面電圧による一時的な現象。直ったわけではありません
- 数日の放置で過放電が進み、交換が必要になります。早く動くほど安く済みます
待っても自然回復しない理由
バッテリーは、電気をためておく容器です。自分で電気を作る力はありません。作るのは、エンジンが回っているときに動くオルタネーターという発電機です。
つまり、エンジンがかからない状態では発電も起きません。時間を置いても、増える要素がないのです。それどころか、止まっている間も時計やセキュリティが電気を使い続けるため、置けば置くほど減っていきます。
放置すると起きる3つの悪化
過放電でバッテリーが使えなくなる
電圧が下がりきった状態が続くと、バッテリーの内部にサルフェーションという結晶ができます。これが電極を覆うと、あとから充電しても電気をためられなくなります。
ここまで進むと、ジャンプスタートで一時的にエンジンがかかっても、次に止めたらまた上がります。交換するしかない状態です。数日の放置でこうなることは珍しくありません。
寒い時期はさらに早く進む
気温が下がるとバッテリーの性能自体が落ちます。同じ残量でも取り出せる電気が減るため、夏なら始動できた残量でも、冬は回せません。
冬に「昨日は動いたのに今朝は無反応」が起きるのはこのためです。放置していい時間は、冬のほうが短いと考えてください。
車両側の設定が消えることがある
完全に電気が落ちると、時計やオーディオの設定、パワーウィンドウの開閉位置の記憶、車種によってはアイドリングの学習値が消えます。
多くは再設定で戻りますが、一部は整備工場での作業が必要になります。放置の副作用として知っておいてください。
「一晩置いたらかかった」はなぜ起きるのか
回復したように見えることは、確かにあります。これは直ったのではなく、表面電圧と呼ばれる一時的な現象です。
使い切った直後のバッテリーは電圧が落ち込んでいますが、しばらく休ませると内部の状態が少し落ち着き、電圧が見かけ上わずかに戻ります。この差でぎりぎりエンジンが回ることがあるのです。
ためられる電気の量そのものは増えていないので、その後もう一度止めれば、また同じことになります。「かかったから大丈夫」と判断せず、その足で点検を受けてください。
かかった直後にエンジンを切らない
ジャンプスタートでも一晩置いた後でも、かかった時点のバッテリーはほぼ空です。そこで切ると、次はもうかかりません。かかったら30分以上つづけて走り、充電してください。
今すぐできる3つの対処
待つ以外の選択肢は3つあります。状況に合うものを選んでください。
- 救援車を頼んでジャンプスタートする救援車とブースターケーブルが要ります。つなぐ順番を間違えると火花や故障の原因になるので、手順を確認してから始めてください。ハイブリッド車・EVは救援車として使えません。
- ジャンプスターターを使う手のひらサイズの補助バッテリーです。1台あれば救援車を探さずに済みます。ただし、本体が充電されていなければ使えないので、半年に一度は残量を見てください。
- ロードサービスを呼ぶ道具も救援車もない、場所が危ない、原因が分からない。このどれかならこれが確実です。現場で電圧を測り、ジャンプで足りるか交換が要るかを確かめてから作業します。
充電で足りるか、交換が必要かの見分け方
一度上がったバッテリーを使い続けてよいかは、次で判断します。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 上がったのは初めて/使用2年以内/消し忘れが原因 | 充電して様子を見られます |
| 使用3年以上 | 交換を前提に考えます |
| 短期間に2回以上上がった | 交換が必要です |
| 走行後もエンジン停止時の電圧が12.4V未満 | 交換が必要です |
| 本体が膨らんでいる/液が漏れている | すぐ交換。使用を続けないでください |
※電圧の詳しい目安はバッテリー上がりを防ぐ3つの習慣にまとめています。
短い間隔で繰り返す場合、バッテリーではなく発電側(オルタネーター)が壊れていることもあります。メーターにバッテリーの形をした警告灯が点いているなら、その可能性が高い状態です。
放置するほど高くつく
早く対処したほうが安く済むのは、選べる手段が減らないからです。
- 当日に対処できれば、救援だけで済むことが多く、部品代はかかりません。
- 数日置くと過放電が進み、交換が必要になって部品代が加わります。
- 屋外の駐車場で動かせないまま日数が経つと、保管の問題も出てきます。
くるまSOSの救援は8,800円(税込)〜、深夜も早朝も同じ料金です。JAF・ディーラーと比べた料金もまとめているので、依頼先を決める材料にしてください。
鍵も反応しない場合は鍵が開かない・回らないときの対処法を先に確認すると、原因の切り分けが早く済みます。
よくある質問
一晩待てばエンジンがかかることがあるのはなぜですか?
表面電圧と呼ばれる一時的な現象です。使い切った直後は電圧が落ち込んでいますが、休ませると内部が落ち着いて電圧が見かけ上わずかに戻り、ぎりぎり始動できることがあります。ためられる電気の量が増えたわけではないので、もう一度止めれば同じことになります。
バッテリー上がりを放置するとどうなりますか?
電圧が下がりきった状態が続くと、内部にサルフェーションという結晶ができて電極を覆い、充電しても電気をためられなくなります。数日の放置でここまで進むことは珍しくなく、そうなると交換が必要です。
一度上がったバッテリーは交換したほうがよいですか?
使用2年以内で、初めて上がった原因が消し忘れであれば、充電して様子を見られます。使用3年以上、短期間に2回以上上がった、走行後もエンジン停止時の電圧が12.4V未満、といった場合は交換をおすすめします。
短い間隔で何度も上がります。バッテリーの寿命ですか?
寿命の可能性が高いですが、発電側(オルタネーター)の故障も考えられます。メーターにバッテリーの形をした警告灯が点いている場合は、発電できていない可能性を示すため、点検を受けてください。
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